バクマン映画について個人的感想
バクマンが実写映画化されましたね!
こちらでも書いたように
バクマンの漫画が大好きです!
そんな僕が個人的なレビューをしたいと思います!
結論からゆうと、、、
個人的には全然ダメ。
前評判やまわりの人の評価も高かったので、ものすごい期待値だったからかもしれませんが、原作ファンとしてはダメでした。
確かに演出は素晴らしいと思います!
冒頭の週刊少年ジャンプの説明のくだり
映像の中で漫画のコマをプロジェクトマッピングで動かすアイディア
ペンが原稿を走る音と主題歌による音の演出
エンドクレジットのアイディアなんて最高でした!
それだけでも一見の価値あるし、
漫画を描くってゆう決して映画向きでない題材をあそこまで映画に昇華したのは素晴らしいことです。
ですが原作ファンとしてゆるせないのが、
作品全体での設定と主張
バクマンのおもしろさって大きく分けると3つの主軸になると思うんです。
①恋愛
②人気漫画家になるための主人公たちの葛藤と成長
③それを支えたり、奮起させる仲間やライバルのキャラクター
この順番は個人的に大切な順番です。
まず①に関してですが、
物語の主軸になるのが主人公とヒロインの恋愛です。
これは絶対に外してはいけないし、変えてもいけない。
確かに映画もこの設定だけは残してますが、気に入らないのは亜豆美保の性格が少し違うように思えるのと、愛の深さを感じないなと思うところです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、原作の方が亜豆の芯の強さや真城への愛の深さを感じます。
②ですが、
主人公たちが持ち込みから始まりいろんな漫画を描くことで、自分たちの得意不得意、強みや弱みに気づき少しずつ成長していくんですが、それが完結すぎる気がしてならない。
確かに映画も原稿に描かれている絵のクォリティーを少しずつ上げていくことで成長を表現してるように思えましたが、
それはあくまで作画担当の真城の成長であって原作の高木ではないし、まず高木が秀才設定じゃないのが気に入らない。
映画だから全てをやるわけにいかないのはわかってますが、2人がバクマンらしく成長していくにはやはり描く漫画がすくなすぎるし、
映画中で描いた作品で成功するわけですが、その作品は原作では2人の方向性を示す漫画であり、少年マンガとして決して成功する漫画ではないし、原作ファンはそれだけでかなりの違和感を感じたんじゃないでしょうか?
もっと許せないのは、2人が苦悩の末にたどり着いた漫画(PCPやリバーシ)を映画のラストでアイディアだけですが、さらっと描いてた事が許せないですね。
原作ファンに対する演出なんでしょうが、僕はかなり萎えました。
つぎに③です
コレは概ねいいんですが、
一番微妙だったのが、
一番のライバルである新妻エイジですね。
なんかキャラ全然つかめてないように思うし、デスノートのLに引っ張られすぎのように思いこれも萎えました。
あと亜豆以外の女性キャラがカットされていたのも個人的には残念ですね。
たぶんこの映画は漫画を描く情熱を前面に出した熱い青春の話に仕上げてますが、
個人的にはバクマンの面白さってそこだけじゃないし、いろんな側面のある漫画で、何回読んでもおもしろいって思うんですよ。
映画に関しては一回で十分だなと思ったし、自分の好きなところをフューチャーされてないので好きになれませんでした。
もちろん映画自体は成功だと思うし、初めての人が観たらかなりおもしろいし、バクマン自体にも興味を持ってくれると思うのでいいんですけどね!
こんな感じで長々とレビューしてみましたが、あくまで個人的な見解です。
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